ネロリ(オレンジ・ビターの花) neroli
オレンジ・ビターの花から抽出した甘い優雅な香りです。
柑橘系の爽やかさとフローラルの優美さを合わせた素晴らしい香りです。
安らぎを与えて穏やかにしてくれます。
ローズやジャスミンと同じく採油率が低いため、とても高価な精油の1つです。
希少価値の高い精油として崇められてきました。
ネロリの精油が活用されるようになったのは歴史的に最近のことで、ネロリの蒸留水が使用されるようになってから1世紀後の18世紀中頃だといわれています。
ネロリの名前の由来は、17世紀中頃に栄えたネロリ公国の王妃「アンナ・マリア」がオレンジの花の香りをとても愛したことからです。
王妃は香水を手袋まで香らせるほどで、「ネロリの手袋」と呼ばれ、それが貴婦人たちの間で大流行し、フランスなどにまで「neroli」という名で伝わったとされます。
学名 | Citrus aurantium ssp.amara キトルス・アウランティウム・アマラ |
科名 | ミカン科 |
抽出部位 | 花 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
主な産地 | チュニジア、モロッコ、イタリア |
主要有効成分 | モノテルペンアルコール類:リナロール 25~45% モノテルペン炭化水素類:リモネン 10~25% β-ピネン 5~20% trans-β-オシメン tr.~10% エステル類:酢酸リナリル |
その他の成分 | モノテルペン炭化水素類:cis-β-オシメン β-ミルセン モノテルペンアルコール類:ゲラニオール α-テルピネオール ネロール セスキテルペンアルコール類:ファルネソール ネロリドール エステル類:酢酸ネリル |
※注意事項
妊婦、ホルモン依存型癌疾患、乳腺症などには用法用量を守って注意して使用しましょう。
ネロリドールにホルモン様作用があります。
(微妙に含まれているネロリドールには男性ホルモン様作用、副腎皮質ホルモン様作用があります。)
香りの分類 | フローラル調**** フルーティー調*** ハーバル調** スパイシー調*** |
蒸散速度ランク | トップノート(高) |
相性の良い精油 | 柑橘系、ラベンダー、ジャスミン、イランイラン、プチグレン、ローズ、フランキンセンス、コリアンダー、パルマローザ |
・心への働き
抗不安作用のあるリナロールやゲラニオール、神経強壮作用のあるα-テルピネオールなどの神経に対する相乗効果で、神経強壮、抗鬱、精神安定などの精神に対して強化安定させる効果に期待ができます。
・からだへの働き
抗菌作用、抗ウイルス作用のある成分が多いので、各種感染症に対して効果が期待できます。
・その他
穏やかで香り高い精油は安全な香料のひとつで、香水の原料としても長い間活用されています。
ネロリに含まれる成分を応用した香水も多くあります。
イタリアのベニスの人々は、ネロリの花のお茶を愛して、花を使った水で体を洗浄したりしていました。
※オレンジ・ビターの木の特徴は部位によって全く異なる3つの芳香抽出部が採れます。
果皮を冷圧搾にて得られるオレンジ・ビターの精油は、リモネンを多量に含みます。
花を蒸留して得られるネロリと呼ばれる精油は、神経強壮作用を持つアルコール類を含みます。
葉から得られるプチグレンと呼ばれる精油は、痙攣を抑える作用を持つエステル類を豊富に含みます。
機能が全く異なるため、精油を採取する植物の器官を明確にしなくてはならないことがわかります。
ネロリは高価な精油なので、合成された精油の流通量は、他の精油と比較にならないほど多いといわれています。
ネロリとプチグレンはとても近い香りを持っています。
プチグレンの方がグリーンでシャープな香りを持っています。
このため、ネロリと表示されている精油の中にプチグレンが含有されて割増されて販売されていたり、類似した成分が加えられて薄められている状況もあるようです。
このような場合、成分表を見てもわからないような巧妙な作り方をしているそうです。
こうなってしまったら購入する側では判断がつきません。
信頼できるメーカーで購入するしか手はないのかもしれません。
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