精油って?ケモタイプって?

たまに私も言いますが、肌に付けるものだから、正しく精油を選びましょう。とか、安全な精油を選びましょう。とか、自己責任のもとで行いましょう。などという言葉、みかけますよね。
なぜ、こういうふうに言われるのかというと、今は様々な場所で精油を買うことができます。
アロマという言葉もよく耳にしますが、一般的に、アロマ=良い香り、という一つの表現の仕方になっているように感じます。

今、世の中に出回っている精油のほとんどが、香料用だそうです。
正確には、「アロマオイル」と呼ばれるものです。
これは、製品を安定して、いつも同じ香りになるように、調整されます。
製品を長持ちさせるために、酸化防止剤が使われます。
コスト削減のために、高い精油の代用品を使ったり、薄めたりもします。
しかし、このような事は、何の問題もないことなのです。
なぜなら日本では、精油は雑貨になるからです。
代用品であっても、薄めてあっても、混ざりものがしてあっても、全く問題がないのです。
これらの製品が悪いということではありません。
でも、アロマテラピーとして使用することを目的に考えると、適しているとはいえません。

それでは、「精油」って何なのでしょうか。

精油とは、芳香植物の芳香分子の集合体です。(芳香植物の香りの成分のことを芳香分子と言います。)
エッセンシャルオイルとも呼ばれます。
植物が産出する揮発性の油で、それぞれ特有の香りを持ち、植物から留出することができます。
植物は、代謝物、排出物、フェロモン、昆虫の忌避剤などとして、精油を産出すると考えられています。
おおむね液状で水より軽く、水に溶けません。(疎水性)
アルコール、二酸化炭素、石油エーテル、脂肪油などに溶けます。(親油性)

先ほどの「アロマオイル」と呼ばれるものと、「精油」とは区別して考えます。

では、アロマテラピーとは何かというと、
植物精油を用いた健康管理法および療法です。

(簡略して説明すれば、これは日本では、フランス式とも呼ばれ、メディカルアロマと呼ばれているものです。
イギリス式と呼ばれるものは、主に、美容・リラクゼーションを目的に、嗅覚刺激や、マッサージオイルを用いて、低濃度の精油を使用します。)

健康に関わるものならば、良い精油を使いたいですね。
それでは、良い精油って何なのでしょうか。

私は、プラナロムの精油を使用することがほとんどなので、プラナロムの精油でみていきます。

精油の定義はこうあります。
「芳香植物から抽出した芳香分子の集合体で、成分の添加や除去を一切行っていないもの。
化学的に検証され、分類・同定したケモタイプ精油」

「ケモタイプ」という言葉、聞いたことがある人もいるのではないかと思います。
しかし、ケモタイプとプラナロムは、健草医学舎の登録商標となりましたので、他のメーカーの精油では、違う言葉で表現されているかと思います。。

本来、ケモタイプとは、同じ学名を持つ植物から採った精油であっても、化学的に検証を行うと、成分の比率が大きく異なる精油のことを分類したものを指します。

精油についての化学的な研究が進むにつれ、原材料の植物が同じでも、芳香成分や効果・効能に違いがある精油の存在が明らかにされたからです。
そのうえで、分析をすることで、従来のケモタイプの概念にプラスして、分類・同定した精油を使う必要があると考えられたということです。

同じ学名であっても、植物が育つ土壌や気候、風土などの自然環境によって、含有する成分が大きく異なる場合があります。
なぜなら、植物は動くことができません。
どんな過酷な環境の中でも、生き延びていかなければなりません。
自分の身を守るため、時には他の植物に危険を知らせるために、ニオイを出したりもします。
そのため、自然環境に適合した成分が植物から検出されるようです。

こういったことをふまえて、一つの植物から、タイプの違う精油が採れるかもしれないことを前提とします。
同じ学名から、違う成分が検出されたならば、分類します。
今までと同じ種類の植物であることを確定したならば、同定します。
学名の特定は、専門家であっても難しいとされるため、学名が不明瞭であっても、化学的に分析することで、ケモタイプとしての分類ができていることが重要だと考えます。

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メディカルアロマとして使用するならば、ほとんどが目的があっての使用となります。
そうした際に、芳香成分が重要になります。
芳香成分の働きを期待して使用するわけですから、キチンと分析されたものを使うのが良いということですね。
分析表が付いていなくても、良い精油は沢山あるはずです。
でも、どこの精油が信頼できるかという判断は、なかなか難しいです。
ですから、判断基準の一つとして、分析表が付いているということになるのですね。
分析表~付いていれば安心?~

芳香のみで使用する、もしくは、低濃度(1%)程度で使用するのであれば、香りが好みのメーカーの精油、低価格(標準的な範囲内で)のメーカーの精油でもいいかな、と思います。
ただし、これも、自己責任のもとで!です・・・😅

精油の抽出方法

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