嗅覚のお話~フェロモンをまとう~

嗅覚のお話~フェロモンをまとう~

バレンタインデーの精油に、催淫作用のある精油を紹介しましたが、これは、フェロモンによる現象です。
フェロモンの芳香分子は、人間にも、動物にも微生物にも存在します。
ブタがトリュフを探すというのを聞いたことがありますか?
これは単にブタの嗅覚が優れているというわけではありません。
トリュフを探すのは、メスブタです。
トリュフには、オスブタのフェロモンと同じ成分が含まれていて、臭いを嗅ぎつけたメスブタが興奮して、トリュフを掘りおこすのです。

女性フェロモンがより多い女性のほうが、より外見も魅力的な女性になるといわれます。
色気のある女性・・これは、その女性が発する雰囲気で、何となく感じるものです。
包み込まれるような、一緒にいて優しい気持ちになれて、何だか癒やされる、この感覚がフェロモンによるものかもしれませんね。
男女問わず、人を魅了する人がいます。
こういう人も、フェロモンが多いのはないでしょうか。

●フェロモンとは
体内で生成して、体外に分泌後、同種の他の個体に一定の行動が発育の変化を促す、生理活性物質のことです。

●フェロモンの語源
ギリシャ語の 「pherein」 運ぶ、と、「hormao」 刺激する を合わせた 「pheromone」 刺激を運ぶもの という語が作り出されて定着しました。

●フェロモンの種類
◎リリーサーフェロモン
他の個体に特異的な行動を触発させます。
・性フェロモン
成熟して交尾が可能なことを他の個体に知らせます。
また、それを追って異性を探し当てるのに使います。
・道標フェロモン
餌の在処など、目的地から巣までの道のりにフェロモンを残し、その後を他の個体に巡らせます。
・集合フェロモン
交尾や越冬などのために、仲間の集合を促します。
(このフェロモンを利用して、害虫駆除としてゴキブリやアリなどにも利用されます。)
・警報フェロモン
外敵の存在を仲間の個体に知らせる。

◎プライマーフェロモン
受容した個体の内分泌系に影響を与えるもです。
・女王物質
ハチやアリなど社会性昆虫は、階級分化物質や、女王物質と言われるものによって、階級社会の形成を維持しています。
女王バチが発する女王物質は、他の雌の卵巣の発育が抑えられて、働きバチとしての行動を起こすように働きます。
女王が死んだら、この物質の供給が途絶えるので、働きバチや幼虫の中から、生殖能力のあるものが現れ、新たな女王となる場合があります。
・性周期同調フェロモン
人で初めて発見されたフェロモンです。
腋下部から分泌される無臭のフェロモンで、それを嗅ぐことにより、月経の周期が変化します。
以前より、修道院や女子寮のルームメイトなどの月経周期が次第に同調してくること(寄宿舎効果、ドミトリー効果)が知られていましたが、その原因となるフェロモンであろうと考えられています。

フェロモンは、極めて低濃度で効果を果たすものが多く、ホルモンなどと共通した性質です。
人は、この芳香分子の嗅覚への作用を利用して、情報を伝達していることが明らかになっています。
フェロモンを受け取って、人がいろいろなものに反応して、条件づけられることがわかっています。
フェロモンは、人に対する性的な感覚を、無意識に呼び覚まします。
嗅覚の役割は、とても大切なもので、挙動を動機づけたり、行動に影響を与えるといわれています。
推定ではなく、科学的な方法で、フェロモンによる現象であるとされたものも、数多く発表されています。
人がフェロモンを感じとっていた鋤鼻器(じょびき)といわれていた器官は、退化したとされていますが、かわりに嗅上皮に残ったフェロモン受容細胞で、フェロモンを感知している可能性があるそうです。

フェロモンという芳香分子は、閾値下で知覚され、意識を伴いません。
(閾値とは、臭いを嗅ぎとる最小限の臭いです。
何の臭いかわからないけれど臭うことを、検知閾値といいます。
何の臭いかわかることを、認知閾値といいます。)
フェロモンは、目で見ることができませんが、人のいろいろな挙動を支配したり、条件づけたりします。
普段の生活の中で、自分自身では理由がわからないのに、機嫌が良くなったり、悪くなったりするときに、支配されているとされます。

●恋愛におけるフェロモン
女性は、肉体的に強い雄に惹かれるように生物学的にできているといわれます。
これは、自分のもっていない多様な免疫を持つ男性を本能的に嗅ぎ分けているということです。

⚫コピュリン
好みの男性の前では、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌を促進して、「コピュリン」というフェロモンを出します。
排卵日が近づく時期には、顔や体つきも変化し、特に分泌されます。
男性は、コピュリンを嗅ぐと、男性のテストステロンの値が上昇し、ムラムラするそうです。
その際、判断能力が鈍り、目の前の女性が、魅力的かそうでないかを見分けることが難しくなるそうです。
⚫セロトニン
男女間の距離を埋めてくれる幸福物質です。
⚫アドレナリン
やる気満々の時に、人は瞳孔が開き、声のトーンが低くなり、体臭がキツくなります。
好きな人の前ではテンションが上がり、ドキドキしているときには、本能でハンター意欲が湧き、フェロモンを振りまいています。
⚫PEA(フェニルエチルアミン)
恋に落ちた時に大量に分泌されます。
快感=ドキドキ、ワクワク感
吊り橋効果も良く知られています。
恐怖やスポーツを一緒にしたときにも同じように感じることがあります。
⚫ヒトMHC(=HLA)遺伝子
免疫システムの情報管理をする遺伝子で、この免疫情報が異なるほど、異性を惹き付ける作用があります。
異なる免疫システムほど、強い遺伝子(子孫)を産むことができるからです。
その遺伝子の異なりを見分けるのが、「嗅覚」だといわれています。
キスを交わすとき、顔を極限まで近づけることで、無意識に相手のフェロモン様物質(HLA)を感じとります。
この遺伝子の型が大きく影響しているということです。
遺伝子の型が違う相手だと強く惹かれ、逆に型が近しい相手だと、生理的に合わないと感じ、興味を失ってしまいます。
人間の印象の90%以上は、出会って3分以内に定着し、身体的な魅力の評価は、ものの10秒もかからないとされます。

キスで何か違うと感じた時、運命の人ではない!と本能が判断するといわれています。
心当たりのある人も多いのではないでしょうか。
キスは大切なようです。
夫婦間で、キスをよくしている夫(出勤前など)は、平均5年長生きするというデータもあるようです。

相手を「臭い」と思ったり、「臭い」と言われたら、遺伝的に合わないサインです。
この場合、相手を好きだと思っていても、においの印象は、脳の思考を無意識に悪い方向へ持っていきます。
脇の下で試してみましょう!
逆に、他の人は臭いと言っても、相手の匂いに違和感を感じないならば、遺伝子的に合っています。

女性は男性の匂いを絶つと、イライラして精神が不安定になります。
男性は逆に、女性の匂いを絶つと、怒りっぽくなり、喧嘩をはじめるといわれます。
男性特有、女性特有のホルモンや汗で僅かに分泌されます。
これが、男臭さ、女臭さを漂わせるのです。
匂いを出す汗腺には、アポクリン腺というものがあります。
脇の下が一番多く、外性器、肛門の周辺、乳房、小鼻、耳の後ろなどから出る匂いと、皮脂腺から出る匂いにフェロモン効果があるとされます。
男性のフェロモンは、胸元から出ているともいわれます。
女性は、男性の脇の下にある分泌腺の香りに反応します。

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男性は、自分の身に死の危険を感じると、体が勝手に「死ぬ前に子孫を残さないと!」と大量の男性フェロモンを放出するとされます。

●フェロモンを増やすために
男女ともに健康的になれば、ストレスの軽減から笑顔も増え、スタイルや見た目がよくなり、それに伴ってフェロモンアップするとされます。

女性のフェモロンは、「エストロゲン」が深く関係しています。
エストロゲンの分泌を促すのは、脳がリラックスしているときです。
なるべく、ストレスや不規則な生活を避けましょう。
ふわっと女らしいイメージを作ることも大切です。
服装は柔らかい素材で、髪型もふわっと優しい印象にしましょう。
ピンクは子宮の色といわれ、愛の根源といわれています。
日々トキメキ、妄想すると、フェロモンアップにつながるそうです。
女性ホルモンに似た成分を持つ食べ物は、大豆イソフラボンを含む大豆製品です。(豆腐や豆乳)

男性は、テストステロン値を高めるために必要なのは、しっかり睡眠をとるとよいそうです。
睡眠時間の短い人は、テストステロン値が低いとされます。
食べ物では、タマネギやニンニクなどの抗酸化作用の強い食品や、カキなどの亜鉛が豊富な食品が良いとされます。
深酒はテストステロン値を下げます。

●香りを纏う(まとう)
異性へのアピールのひとつであるものが、香水です。
香水の歴史は古いですが、本来、イヤな匂いを消すものではなく、自分の匂いを引き立てるために生まれたそうです。
香りは、時間が経つにつれて変化します。
体臭と交ざることで、香水本来の役割を果たすとされます。

●おすすめの香り

・ローズ
「若返り、アンチエイジング」に深く関係があり、女性ホルモンを調整してくれます。
お肌の透明感やハリ、弾力など若々しさを保つことができるといわれています。
エジプトのクレオパトラが、ローマの英雄アントニウスをもてなす宴会に、バラのオイルをまき、寝室にはバラの花びらを敷きつめ、バラのお風呂に入りました。
魅惑的な香りで、アントニウスを酔わせたと伝えられています。
インポテンス、不感症、性的衰弱に期待ができます。
ルル カスタネットのルル ローズ、イストワールドゥパルファンの1876など、多くの香水に使用されています。

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・イランイラン
エキゾチックな官能的な甘い香りが、催淫効果をもたらし、興奮させ、陶酔させる作用があります。
インポテンス、不感症に期待ができます。
活発な男性が発する「テストステロン」に極めて似た分子構造をもつという科学データがあるそうです。
シャネルのNo,5やゲランのサムサラなど、多くの香水に使用されています。

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・ジャスミン
強力なリラックス効果を期待できます。
高級な香水の原料として使用され、セクシャルな演出に有効です。
サンダルウッドやイランイランとの相性も最高です。
インポテンス、早漏、冷感症等の性的障害に期待されます。
インドでは、結婚式の前日に、ジャスミンの油を加えたオイルで念入りにマッサージをして、肌を美しくして、その香りを体に染みこませていました。
体調も整えました。
ラピダスのウーマン、ジバンシーのアンジュ ウ デモン ル スクレ、シャネルのNo,5などの多くの香水に使用されています。

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・サンダルウッド(白檀)
成分の中に、男性の汗に含まれる成分「アンドロスタノール」に似た物質が含まれているため、心を高揚させるとされます。
グッチのエンヴィ ミー、パロマピカソのパロマピカソ、ゲランのサムサラなど、多くの香水に使用されています。

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催淫作用があります。
性的強壮作用もあります。
ローズに似た甘い芳香をもちます。

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・パチュリー
オリエンタル調の甘い香りがします。
豊かさと深みを感じます。
イヴ・サンローランのオピウム、ティエリー・ミュグレーのエンジェル、資生堂のZEN、ニコライのパチュリ オムなど、多くの香水に使用されています。

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