プチグレンの精油

プチグレン(オレンジ・ビターの葉) petitgrain

繊細で心地よい香りです。
毒性がほとんどなく、神経系の疾患や各種感染症など、多く利用されます。
2~3時間の蒸留時間での収率は0.2~0.4%です。
100㎏のオレンジ・ビターの葉から、最高400mlの「プチグレン・ビガルディエ」と呼ばれる精油が採れます。

学名 Citrus  aurantium  ssp.amara   キトルス・アウランティウム・アマラ
科名 ミカン科
抽出部位
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 イタリア、パラグアイ
主要有効成分 エステル類:酢酸リナリル 45~55%
モノテルペンアルコール類:リナロール 20~30%
その他の成分 モノテルペン炭化水素類:cis-β-オシメン trans-β-オシメン β-ピネン β-ミルセン リモネン
モノテルペンアルコール類:ゲラニオール ネロール
エステル類:アンスラニル酸ジメチル 酢酸ゲラニル 酢酸ネリル

アロマテラピーでは、通常、オレンジ・ビターの枝葉から蒸留した精油を「プチグレン」と呼びます。
香料業界では何の「プチグレン」精油なのか、必ずプチグレンの前に表記することが通例です。

香りの分類 フローラル調*** フルーティー調*** ハーバル調*** グリーン調*** ウッディ調**
蒸散速度ランク トップノート(低)
相性の良い精油 柑橘系、ネロリ、ジャスミン、ラベンダー、クローブ、ローズマリー、フランキンセンス、ローズウッド、パイン

・心への働き
鎮静作用、鎮痛作用を持つエステル類、鎮静作用、抗不安作用も持つリナロールの含有比率が高いので、精神的、肉体的なリラクレーションに期待ができます。
エステル類のアンスラニル酸ジメチルには非常に強い抗不安作用があります。
精神・神経系疾患に有用性があるとされます。
ストレスや不眠症などの精神的な疾患に有用性があるとされています。

・からだへの働き
強い鎮痙攣作用を持つエステル類を多く含むことから、痙攣性の諸症状(喘息、胃痙攣、腸痙攣、ひきつれ)などに有用性があると考えられています。
抗菌作用、抗ウイルス作用を持つモノテルペン炭化水素類、モノテルペンアルコール類の含有量も多いので、各種感染症にも期待ができます。
テルピネオールには抗アレルギー作用、抗腐敗作用、抗喘息作用、鎮咳作用、胆汁分泌促進作用、抗菌作用、去痰作用などがありますので、消化器系の疾患にも期待ができます。

・肌への働き
老化によるシミやニキビ、スキンケアなどに使用されます。

●相乗効果が期待される精油
ラベンダー・アングスティフォリア:鎮静誘眠作用
イランイラン:鎮痙攣作用
ユーカリ・ラディアタ:呼吸器系疾患
ラヴィンツァラ:バランス回復作用
ヘリクリサム:鎮痙攣作用
マートルCT:呼吸器系疾患

※オレンジ・ビターの木の特徴は部位によって全く異なる3つの芳香抽出部が採れます。
果皮を冷圧搾にて得られるオレンジ・ビターの精油は、リモネンを多量に含みます。
花を蒸留して得られるネロリと呼ばれる精油は、神経強壮作用を持つアルコール類を含みます。
葉から得られるプチグレンと呼ばれる精油は、痙攣を抑える作用を持つエステル類を豊富に含みます。
機能が全く異なるため、精油を採取する植物の器官を明確にしなくてはならないことがわかります。

精油って?ケモタイプって?

オレンジ・ビターの精油

ネロリの精油

オレンジのエピソード

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