ゼラニウム・エジプトのエピソード

●ゼラニウム geranium

ゼラニウムは常緑多年草又は常緑低木で、草丈30㎝~1mくらいまで成長し、縁がギザギザしている先の尖った葉をつけ、小さな花を咲かせます。
ゼラニウムはには、大変多くの種類がありますが、原種は南アフリカ原産です。
Geraniumは種類によって葉に独特な匂いを持ちます。
一般的な園芸品種の多くは青臭い匂いがします。
若い茎は草質だけど、古くなると木質化します。
ヨーロッパではこの匂いは虫が嫌うので、虫除けとして、また魔除けや厄除けの効果があるとされ、窓辺に置く花の定番となっているそうです。

●和名:ニオイテンジクアオイ:(匂天竺葵)
テンジクは「インド古名」天竺(異国産の)、葵は中国語からです。
葉変葵(ようへんあおい)とも呼ばれていました。

●英名:scented geranium(匂いのよいゼラニウム)
英語のgeraniumはギリシャ語のgeranos(鶴)です。
長いくちばし状の果実を鶴のくちばしにたとえました。

●別名:ローズゼラニウム(ローズに似た香りがすることから)
ブルボンゼラニウム(レユニオン島産が香り高いといわれ、かつてはこの島がブルボン島と呼ばれていたことから)

●語源
Pelargoniumは、ギリシャ語でPelargos(コウノトリ)。
この植物の果実の形がコウノトリのくちばしに似ていることに由来します。(テンジクアオイ属)
graveolensはラテン語で、gravis(重くきつい)、olens(oleo「匂いがする」の現在分詞)
odoratissimumはラテン語で、odoratus,a,um(香りのする、イランイラン)の最上級。

●花言葉
「尊敬」、「信頼」、「真の友情」

赤:  「君ありて幸福」
ピンク:「決心」、「決意」
白:  「私はあなたの愛を信じない」
黄色: 「予期せぬ出会い」
深紅: 「メランコリー(憂鬱)」
アイビーゼラニウム:「真の愛情」

●歴史
イスラム教の預言者マホメット(570年頃~632年)が洗濯したシャツを、アオイ科のマロウという植物にかけて干していました。
ところがシャツが乾いた時、その植物は鮮やかな赤い花をつけるゼラニウムにかわっていました。
ゼラニウムは、イスラム教の開祖であるマホメットの徳を称えるために、アラーの神がこの世に創造した植物であるとされています。

1602年に設立されたオランダ東インド会社がオランダとインドを結ぶ航路上のケープタウンに拠点を置いたことで発見されたとされています。
ヨーロッパでは多くの交配種が作られ、研究が進み、1972年には、ゼラニウムの仲間とされてきたものが区別され、ペラルゴニウムと命名されました。
1690年以降、多くの品種がイギリスに渡り、交配や品種改良が行われ、1820年~1830年にかけては、種苗園経営者が200種ものセンテッド・ペラルゴニウムを紹介しています。
ペラルゴニウムがロンドンの庭園で花の咲いた姿を紹介した植物誌があるそうです。
1800年代、フランスではセンテッド・ペラルゴニウムから精油を抽出し、ローズの代わりに使う方法が発見されました。
1820年には、南フランスのグラースでは、香料の栽培が始まりました。
1880年頃には生産地のレユニオン島で栽培が始まり、アフリカ諸島や旧ソ連や中国などに広がりました。

日本には、江戸時代の末にゼラニウム系のゾナーレ種がオランダから入ってきたのがはじめとされています。
その後、横浜植木商会によって明治23年頃に輸入されました。
和名で命名された変わり葉の品種はとくに人気が高く、投機の対象にまで扱われるほどでしたが、大正時代にやや衰退しました。
ゾナーレ種は、葉に模様が入って美しいものがあり、大正末から本格的な改良が始まりました。
主にさまざまな色彩の鑑賞をするのが目的で改良が進んでいったとされます。
五色葉などの非常にカラフルな葉もあり、昭和初期には珍品が高値で取引されたそうです。
さまざまな品種を評した「葉変葵名鑑」という番付表まで発行されたとされています。
外来なのに番付まであったことが、当時の人気ぶりを示しています。
昭和12年後は、戦争などによって多くの品種が失われました。
現在では多くの品種が失われたと言われていますが、100種ほど細々と保護、保存されているそうです。
黒雲竜系、紫雲竜系、京都系があるそうです。

●ゼラニウムのパワー
多産・豊穣、健康、愛情、守護

●おまじない
種類を問わず、どのゼラニウムにも守護の効果があるため、庭で育てても良いですし、摘んだばかりの切り花を花瓶に挿しておいても良いでしょう。
ゼラニウムはことわざにもあるように、蛇除けになります。
”ゼラニウムの咲くところ、ヘビは寄りつかず”
魔女はの小屋の近くに赤いゼラニウムの畑があれば、来客の近づいてくる方角を指して、もうすぐ客人が到着することを告げたそうです。
大量の赤いゼラニウムはとても守護の効果が高く、健康増進にも効果があるとされます。
ピンクのゼラニウムは愛の魔法に使われました。
白のゼラニウムは生殖能力を高めると言われました。
ローズゼラニウムは、葉にとても芳香があり、守護のサシェに使われています。
摘んだばかりの葉でドアノブや窓を拭くと、守護の効果が得られるとされます。
様々な香りを持つゼラニウムですが、他の香りがする(レモンゼラニウム、ナツメグゼラニウム、ペパーミントゼラニウム)ゼラニウムは、その植物とまったく同じパワーを持つとされます。

●香料として
19世紀初頭、フランスで初めて蒸留されました。
薬剤としての威力は、かなり昔から認められていましたが、商業生産が始まったのは、19世紀初頭からとされ、現在は香水や石鹸にも使われています。
モノテルペンアルコール類のゲラニオール、シトロネロール、リナロールには、バラの精油の主成分と共通しているため、甘い香りがして女性に人気があり、ローズゼラニウムという俗称で呼ばれることもあります。
アルコール類が分離されバラの香りの香料原料とされています。
「バラの香り」と称されている芳香商品の中には、実際にはゼラニウムを使って香り付けされているものがたくさんあります。
ローズなどの高価な精油の偽和剤としても利用されることがあります。
全世界で流通している「ローズオットー」の量が生産量を遙かに上回っていることから、偽和が行われている紛れもない証拠とされています。
(100%のローズの精油は10℃以下で固まります。)
ピンクのかわいい花を咲かせますが、精油はおもに香りのよい葉からとります。
種は700以上ありますが、ゼラニウムの中で芳香を放つ品種をセンテッドゼラニウムといいます。
香りがよく、香辛料や香料として使われるものを総称して呼ばれます。
バラのような香りのするローズゼラニウムや、レモンのようなスッキリとした香りがするレモンゼラニウム、リンゴの香りがするアップルゼラニウム、ミントの香りがするペパーミントゼラニウム、ヘーゼルナッツゼラニウム種などがあります。

●その他
お茶やジャムの香り付け、料理の香り付けにも利用されます。
アルコールやノンアルコール飲料一般の多くに含まれるほか、大量生産される食品にも使用されます。
フレッシュな葉をハーバルバスにしたり、フェイシャルスチームに使用されます。

●ゼラニウム ディ
アルザス地方のスタインセルツ市では、毎年7月になると、この地方のシンボルの花で、家々を鮮やかに彩るお祭りが催されます。
ウートゥルフォーレ地域のブドウ畑、リンゴ畑や牧草地に囲まれる小さな村は、夏のこの時期になると、音楽や民族芸能に加えて、食通を楽しませる催しなど、たくさんのイベントで活気づきます。
ゼラニウムが咲きこぼれるベランダなどを見ながら散策しながら美しい村を楽しめます。

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