ペパーミントのエピソード

ペパーミント

ペパーミント Peppermint

●ペパーミントの和名は「西洋ハッカ」

●別名は、「目覚め草」、「目貼り草」
葉を目の縁に貼って、爽やかに刺激した使用法にあります。

●ペパーミントの語源
pepper(コショウ),mint(ミント)は、胡椒のようにピリッとしたミントの意味です。

●ペパーミントの花言葉
「真心」、「心の暖かさ」、「暖かな心」、「美徳」、「誠実な愛」、「永遠の爽快」

ヨーロッパ北部や北アメリカが原産とされます。
ウォーターミントとスペアミントの交雑種です。
高さ70~90㎝の多年草です。
何千年も前から薬草として浸出液にしたりと利用されてきました。

●ペパーミントの精油の蒸留方法
ペパーミントの精油は、膨大な量が消費されるために、一般的にケーソン(輸送車両)式蒸留方法が用いられています。
ケーソン式とは、移動できるタンクを使用して蒸留する方法で、畑でこのタンクの中へ収穫後に軽く乾燥されたペパーミントを入れます。
ケーソンは有効利用されるために蒸留所に引かれて行き、水蒸気ボイラーと直接つなげます。
精油の最大収益率をあげるためのこの工業生産過程を用いて、平均1時間半の蒸留時間で、収率は1,2~1.8%です。
大量に製品が増大した食品加工、化粧品、医薬品分野の懇願により、その栽培と生産は産業レベルに達しています。

●ペパーミントの歴史
ヨーロッパでは、古代ギリシャ、ローマ時代から親しまれ、ハーブティーとして最も人気がありました。

ギリシャ神話で、地獄の五本の川のひとつ、コキュトスの娘、妖精ミンテの物語があります。
”冥府を支配する神ハデスはペルセポネに恋をします。
オリンポスの狭い社会では、ゴシップとなりました。
実は、ハデスはペルセポネに出会う前に、メンテと罪深い関係にありました。
しかし、ペルセポネと一緒になるために、あっさりと彼女を見捨ててしまいます。
メンテは悲嘆にくれながら、恋敵を激しく責め続け、それを見かねたペルセポネ、母親のデメターが植物に変身させたのです。
ハデスは、メンテの心の痛みを和らげようと、植物になった彼女に香りを授けました。”

以来ミントは、貴い植物とされてきましたが、とりわけ聖書の中に、
「パリサイ人は、ミント、ディル、クミンで10分の1税を納める」
という記述があるので、いっそう価値が高まったとされます。

古代ヘブライの教会の床には、ミントが敷かれていて、数百年たったイタリアの教会でも、同じ習慣が残っているそうです。
古代ローマの詩人オウイディウスは、「ミントは歓待のシンボルである」と書いています。
本草学者ジェラードは、「宴会が開かれる楽しい場所、休息の場所には、ミントを振りまくべし」といっています。
古代ローマでは、ワインやソースの風味づけにも使われました。
当時、女性がお酒を飲むと殺されると信じられていたので、飲酒を知られたくない女性は、ミントと蜂蜜を飲んで、お酒の匂いを隠したとされます。

ミントはたくさんの品種がありますが、これは19世紀に西欧に入ったものです。
当時の修道士の著書には「あまりにも品種が多いので、まるで花火の数を数えているようなものだ」とあるそうです。

ペパーミントは古くから、歯磨き粉、消化剤、お菓子、清涼飲料水、シロップ、タバコ、お酒の香りづけなどに使用されてきました。

●ミントのパワー
「金運」、「欲望」、「治癒・治療」、「旅」、「悪霊祓い」、「守護」

●おまじない(魔法)
ミントは昔から、治療薬やミックスハーブに使われています。
・ペパーミント
摘みたてのミントで頭をこすると、頭痛が和らぐといわれています。
ミントを手首に巻いておくと病気にならないといわれています。
ペパーミントの香りを嗅ぐと眠くなり、枕の下に置いておくと、夢の中で未来がチラリと垣間見えることがあるそうです。
家具や壁、床板にこすりつけると、その場所がキレイになり、悪霊やネガティブな感情を一掃することができます。
恋愛に刺激を与えてくれるので、ミックスハーブに加えるのもよいとされます。
金運アップをはじめ、商売繁盛、繁栄、幸運や成功を願うおまじないにも使われます。
これは、ミントの葉を数枚、財布の中に入れるか、お金をしまっている場所をミントの葉でこすります。
祭壇にフレッシュミントを置いておくと、良い霊が現れてくれて、おまじないを助けてくれます。
・オレンジミント
オレンジミントの葉を財布に忍ばせておくと、金運がアップします。
摘んだばかりの葉でお札をこすり、そのお札を使うと、お札がまた戻ってくるとされます。
成功祈願のおまじないにも使われます。
・スペアミント
あらゆる治療や治癒に使われています。
性欲アップにも使われます。
睡眠中に守ってもらうには、枕かマットレスにスペアミントを詰めると良いとされます。
・ペニーロイヤルミント
靴の中に入れておくと、旅の疲れを防いでくれて、全体的に体力をつけてくれるとされます。
緑色のポペットに詰めて、ヒーリングオイルを塗ると、胃の不調が和らぐとされます。
身につけると、邪眼から守られ、商取引する際に助けてくれます。
悪霊を祓うために、ミント、マジョラム、ローズマリーの小枝で作ったジョウロで塩水を蒔きます。
喧嘩をしている夫婦にあげると、けんかをやめることから、「平和のミント」と呼ばれています。
ミントを家の中に入れておくと、守護の効果を発揮するとされます。
(ペットや子どもには触れない場所に置きましょう。)

一般的なミントがあれば、他のミントの代用として使用できるそうです。

●生活に
料理では、ハーブティーやミントソースとして使われます。
チョコレートとの組み合わせでデザートにしたり、葉を砂糖漬けにして料理の飾りにも使用します。
家事では、スペアミントとペパーミントをバラのそばに植えると、アリマキが来ないといわれます。
新鮮な葉や乾燥させた葉を食べ物のそばに置くと、ネズミよけになるといわれます。
ペニーロイヤルのの葉を戸棚やベッドにちらしておくと、アリやノミ除けになるといわれます。
お風呂や香りを楽しむために使用されます。
薬用としても使用されます。
ハーブティーにして飲むと、消化剤になるとされ、風邪やインフルエンザのときにも使用されます。

 

ペパーミントの精油

ペパーミント~挿し木で育ててます~

夏の爽快アロマ・ハーブ~ミントで涼む~

 

 

〈スポンサーリンク〉



タイトルとURLをコピーしました