ラベンダーのエピソード

甘い香りを放ち、美しい薄紫の色の花で人々を魅了します。lavender-episode-1
ハーブの代表格です。
入浴剤やポプリ、ハーブティーなどで楽しむことができます。

●語源
ラテン語で、lavo(洗う)、あるいは,lividus(鉛がかった青色の)、古代ギリシャ~ローマでは、stoichas,stoechasと呼ばれていたものが、中世になって、lavendulaと呼ばれるようになりました。
古代は生育していた島の名「stoechas」と呼ばれていました。
中世になって、傷を洗い清めてくれるとか、lavandura(沐浴剤)として用いられたことなどの理由で、lavo(洗う)、lavare(入浴する)という働きから命名されたといわれてきました。
しかし、その特有な,lividus(鉛がかった青色)の花から、i→aとなって、lavandula,lavendulaというようになったのがもとであるという考え方もあるようです。

●花言葉
「あなたを待っています」「繊細」「清潔」「優美」「期待」「幸せが来る」「沈黙」「疑い」「不信」「私に答えてください」「許しあう愛」

“Aromatherapie” ”アロマテラピー”の言葉を作り出したのは、フランス人の調香師、香料・化粧品の研究者、経営者、科学者である「ルネ・モーリス・ガットフォセ」です。
香料の専門家であったガットフォセは、薬用植物の中で特に芳香性植物から抽出した精油の効能を取り扱うことを強調するために、ヨーロッパで広く行われていた、精油を使った医療のことを、香りを嗅ぐことによって病気を治す療法を意味する、”アロマテラピー=芳香療法”と呼んだのではないかとされています。
ガットフォセは、ラベンダーの栽培や研究に熱心に技術支援を行いました。

「ルネ・モーリス・ガットフォセ」の神話として、あまりにも有名なものがあります。

”実験中、手に火傷を負ったとき、たまたま身近にあったラベンダーオイルの容器にその手を突っ込んだところ、痛みが消え傷跡もできず、きれいに治ったという体験から、精油の薬効に興味をもち、その研究を始めた”

という話です。
この話は、広く知られているのですが、誤りを含んでいて、正確なものではないそうです。

実際の事故は、ガットフォセ自身の著書「Aromatherapie」の中に自身に体験として記されてるようです。
実験中に爆発事故で引火された物質を浴びて、芝生の上を転がって消化しました。
その後、両手は、急速に拡がる「ガス壊疽」で覆われました。
そこで、ラベンダーエッセンスで一度浄化したところ、組織のガス化を食い止めることができたということです。

当時は抗生物質がなかったため、ガス壊疽は命に関わる症状だったようです。
ガットフォセの火傷は、重篤であったと考えられていて、入院は長期に及んだといわれます。
おそらく、退院後にプロヴァンス地方の民間療法を思い出し、ラベンダーオイルを火傷の治療に用いたと考えられているようです。
ガットフォセは、この事故がきっかけで精油の薬理効果に注目したのではなく、以前から、民間療法として知っていたと考えられているのです。

誤りを含んだ伝説は、英訳や日本語訳が出版されて事実確認が容易になった今も語られているようです。

●歴史
古代ローマ時代から利用されているハーブです。
ラベンダーの比類ない香りは、古くから人々を魅了し、愛され続けていました。
イングリッシュラベンダーや、フレンチラベンダーから抽出されるオイルはとても高価なものでした。
初夏に紫色の花を咲かせ、花や葉は、昔から虫除けや消毒用として有名でした。
ギリシャ人やローマ人は、浴槽に入れて沐浴し、傷を洗うのに利用したり、疲労や筋肉をほぐす入浴剤として愛用したといわれています。
洗濯の香料としても、防腐剤としても用いられました。
ただし、この通説を裏付ける歴史的証拠はなく、入浴に使用していたかなどは、作り話である可能性もあるそうです。

ローマ時代の医師で、薬学の祖と言われるディオスコリデスは、著書「医薬品方法学概論」にラベンダーを含め、健康に役立つ植物を多数記載しています。

ラベンダーの蒸留が始まったのは13世紀で、抽出された精油は治療に使われました。
僧院の薬草園でもよく見られたそうです。
蒸留液は、家の中や道路の不快な臭いを取るために、使われていました。
南フランスのグラースでは、手袋作りの職人たちが、地元特産のラベンダーオイルで、手袋の材料の皮革を磨いていました。
そのために、伝染病にかからなかったといわれます。
この話が広まったために、他の地方の人々も、競ってラベンダーを栽培するようになったといわれています。

イギリスでは、13世紀にノルマン人によって伝えられたこの種を、16世紀以降、エリザベス一世が、宮殿の庭にハーブガーデンを作り、ラベンダーの香りを楽しみ衣食住に使用しました。
蒸留水であるラベンダーウォーターは、肌のバランスを整える化粧水や香水として、たくさんの女性に愛用されたといわれます。
その後19世紀に、ビクトリア女王が特にラベンダーの香りを好み、さらにイギリスで親しまれる香りとなりました。

日本では、江戸文政期の「西洋薬物書」に「ラーヘンデル油」の名前で詳細に説明されているそうです。
幕末期には、一部で精油が輸入されて、栽培もされていたのではないかと考えられているそうです。
昭和初期には香料原料として栽培されましたが、日本の高温多湿の気候が合わず、あまり普及されなかったとされます。
北海道富良野地方で栽培されて、精油が生産されていましたが、1970年頃までがピークで、その後は合成香料が出てきたことで衰退してしまいました。
その後、北海道富良野地方で日本の気候に合うように改良されたのが、「オカムラサキ」「ヨウテイ」「濃紫早咲き3号」などのラベンダーです。
現在では、富良野などのラベンダー畑が観光資源となっています。

●パワー 「愛情」、「守護」、「睡眠」、「純潔」、「貞節」、「長寿」、「浄化」、「幸福」、「平和」

●おまじない(魔法)
昔から、愛のおまじまにやサシェに使われていました。
衣服を良い香りにしておく(引き出しにラベンダーを置いておく)と、恋愛を引き寄せることができます。
ラブレターを書くときに、ラベンダーをこすりつけた紙を使います。
ラベンダーの香りは特に男性を魅了することから、数百年前の売春婦は、自分たちの職業をアピールするために使っていたそうです。
他にも、連れ合いの暴力や虐待からも守られるとされていました。
ルネサンスの時代には、ラベンダーとローズマリーを一緒に身に付けると、女性の貞節が守られると信じられていました。
ラベンダーの花を燃やしたり、燻したりすると、睡魔が訪れます。
サシェにして枕に入れて置くのも良いでしょう。
家の周りにまいておくと、円満な家庭を維持することができます。
とてもパワフルな植物ですから、気持ちが落ち込んだときに、じーっと眺めていると、悲しみがすっかり吹き飛んで、ウキウキした気分になるといわれています。
長寿に導く香りとされますので、頻繁にラベンダーの香りを嗅ぐと良いとされました。
ヒーリングのミックスハーブに加えて持ち歩くと、幽霊を見ることができるといわれていました。
見に着けると邪眼から守られます。
お風呂に入れると、身を清めるとされています。
願い事を叶えるには、枕の下にラベンダーを置き、その間に自分の願い事を頭の中で考えます。
これは、就寝する直前に行い、翌朝に、もし自分の願い事に関する何かが夢に出てきたら、願いが叶い、願い事とは関係のない夢をみたり、夢を見なかったのであれば、その願い事は叶いません。

 

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