ミルラのエピソード

ミルラ(没薬)

2~3mのトゲのある低木木です。
大型で、濃い緑色の香りのある葉をもちます。
花は、白および緑色で、開花期は8月末です。
果実は、液果です。
カンラン科には、ミルラやフランキンセンスなどの香として焚かれる芳香植物が数多く属しています。
芳香成分が含まれる部位は、主として含油樹脂を含む木部で、時には種子にも存在します。
この科に属するミルラ、フランキンセンス、エレミは、聖なる樹木とされ、他には植物や樹木の少ない乾燥した熱帯地方(砂漠)に生育します。
ミルラ属にはいろいろな種があります。
Commiphora obyssinica、Commiphora erythrea var.glabrescens、Commiphora molmol或いはCommiphora myrrhaです。

●別名
「マー」、「没薬」(もつやく)
Commiphora myrrha,Myrrhe amere(ビター・ミルラ)

●語源
属名は、ギリシャ語 kommi(ゴム) phoreo(もたらす、運ぶ)の合成語で、「樹脂を生じる」の意味です。
myrrh という英語名は苦いという意味のアラビア語 murr から由来。

●花言葉
「真実」、「真実の告白」

最も古い香料のひとつで、旧約聖書には、キリスト十二使徒のヨハネの一節で、キリストを防腐保存したことを示唆するくだりがあります。
「アリマテアのヨセフは・・・イエスの身体を下ろす許可を願い出た。・・・ミルラとアロエの混合物を携えていた彼らはユダヤの習わしどおりに、イエスの身体をこれらの香料を塗った亜麻布で巻いた。」

フランキンセンスとともに、新約聖書に登場し、「没薬」とも呼ばれて、古来「偉大な医者」の象徴とされてきました。
精油は、樹皮からしみ出した樹液が固まった、赤茶色の樹脂から抽出されます。
現在は、人工的に傷をつけて樹脂を採取しますが、樹皮が乾燥して自然にしみ出して固まったものが、最高級とされ、「スタクテス」と呼ばれて珍重されます。

●ミルラの神
エジプト神話の太陽の神ラー、エジプト神話の女神イシス、フェニキア神話の植物の神アドニス
女神の基本となる名前、「マリアン」(マリ、ミリアム、アリアンヌ、ミュラー、マライアなど)と考えられています。

●ミルラのパワー
「守護」、「悪霊祓い」、「治療・治癒」、「精神性」

●おまじない(魔法)
古代エジプトでは、正午にミルラを焚き太陽神ラーに捧げ、イシス殿でもミルラを燻す習慣がありました。
ミルラのインセンスに火を灯すと、その場が清められ、バイブレーションが強まり、平和が訪れるとされました。
ミルラだけで燃やすことは滅多になく、普通はフランキンセンスや他の樹脂と一緒に燃やします。
ミルラに他のものを加えると、インセンスの効果がアップするそうです。
治療・治癒(ヒーリング)のインセンスやサシェにも加え、煙は、お守り、チャーム、おまじないなどの道具を清め、浄化し、神聖なものにするときに使われます。
瞑想や沈思のサポートととして用います。

●歴史
ファラオのエジプトでは、宝石と交換され、実在の身体にも霊体にもその力を発揮するミルラのしずくは、植物の宝とされていました。
古代エジプトでは、死体の防腐処理としてミイラを作るのに使われていました。
死体の保存のために、内蔵を取り除いて、ミルラやシダーウッドなどを詰め込み、乾燥させてミイラを作ったとされます。
これがミイラの語源であるという説があります。
ミイラの鎮魂に用いられた薫香です。
当時のエジプトでは、黄金と同じくらい貴重で、ミルラを用いたミイラは特上とされていたそうです。
毎日正午の太陽礼拝の儀式にミルラを焚き、神(太陽神ラー)への祈りを捧げました。
樹脂は樹木の霊魂と考えられていたことから、霊魂=太陽と関連付けられるようになりました。
「奇跡の香料」とも呼ばれ、不死鳥(フェニックス)は、ミルラとシナモンを燃やした灰の中から蘇ったという伝説もあります。
人々を寝つかせ、不安を鎮めるための香料「キフィ」(聖なる煙)に配合されていました。
エジプトで作られる多くの軟膏には、ミルラが配合されていたそうです。

ギリシャでは、兵士が戦いの際に負った傷の出血を止めるのに役立てました。

ギリシャ神話にも出てきます。
ミルラの樹脂は、父親に対する邪恋の罪で木の姿に変えられた、王女ミュラの涙とされています。

”ミュラの一族の誰かが、美の女神である「アフロディーテ」よりも美しいと、娘の美しさを自慢していました。
アフロディーテは、辱めを受けたとし、ミュラに「自分の父親を恋い焦がれる」呪いをかけます。
呪いのため、父親に恋い焦がれたミュラは、顔を隠して父親であるフェニキアの王キニュラスの寝床に通います。
しかし、王は、この女性の顔が見たくなり、娘であることを知ってしまいます。
王は、驚き、哀しみながら、その行為を恥じ、娘を殺そうとしました。
しかし、まわりに押し止められたため、娘を国外へ追放することになりました。
国外追放されたミュラは、正気を取り戻しましたが、力尽きて神々に許しを請いました。
罰を受けようとしたのです。
神々は、ミュラを、ミルラの木に変えることにしました。
ミュラはすでに子を身ごもっていたため、やがて木の皮が裂け、アドニスが誕生したのです。
ミルラから流れ出る樹脂は、ミュラの、芳香のする涙であると言い伝えられています。”

中国では関節炎や肌の感染症の治療に用いられてきました。

ミルラは、古くは、シバ(現在のイエメン)の女王の頃から生産され、すでにこの時代から商業として繁栄していたとされます。
産地も品質も様々なものが市場に出回っていますが、知る人には現在でも、薫蒸や香として愛用される「ビター・ミルラ」が好まれます。

神聖な薬草やインセンス(お香)の原料として今日でも大切にされています。

近代以降には、主に男性用香水に使用する香料の調合にも使用されています。
歯磨き粉やガムのベースにも使用されています。

 

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