アルガンノキのエピソード

アルガンノキ
●学名 Argania spinosa
●英名 Argania

アルガンは、モロッコのサハラ砂漠にしか自生しないアカテツ科の常緑樹です。
トゲの多い樹木で、樹皮は凹凸が多く、蛇の皮に例えられます。
花は両性花で黄緑色をしています。
果皮は厚く苦く、果肉は甘味があり柔らかで不快な臭いを発します。
寿命は150年~200年生のものが珍しくないとされます。
その実から採れるオイルは、ビタミンEが豊富で、人体に必要な必須脂肪酸を多く含み、「奇跡のオイル」とまでいわれています。
また、雨がほとんど降らない40℃を超える砂漠地帯で、地中に20m近い根を伸ばし、土の中のわずかな水分を吸収して生きています。
その強じんさから「アイアンツリー」(鉄の木)と呼ばれることもあります。
砂漠で生き抜く力を持つアルガンオイルは、成分組成から見てもわかるように、リノール酸の含有率、オレイン酸とのバランスが素晴らしく、より酸化しない機能を生物の中に蓄えているようです。

●歴史
8000万年前からモロッコ西北部のごく限られた地域のみに自生してきました。
実をつけるまでに60年の歳月をかけます。
モロッコのアトラス山脈に住むベルベル族の美と健康を守り大切にされてきました。
高地の過酷な環境、強い風や照りつける強い日差しから身を守るために、古くから食用(クスクスなど)や肌の老化、抜け毛予防、皮膚病の治療、火傷、リウマチの治療などに使用されてきました。
普通、実の部分は食べることはないそうですが、糖尿病や高血圧の人は食べているそうです。
赤ちゃんには、アルガンオイルをスプーン1杯飲ませ、健やかな成長と、食べ物に困らないように願いを込めたそうです。
モロッコの過酷な状況の中で美しい髪や肌、健康を保つために、大切に受け継がれてきました。

イタリアのスローフード大賞受賞後、ヨーロッパのセレブの間で話題となりました。
「モロッコの黄金」、「クレオパトラも愛したオイル」ともいわれているオイルは、世界中の女性を魅了しています。
20世紀後半頃から、その不飽和脂肪酸やビタミンEの含有量の多さが科学的にも評価されるようになったため、化粧品のベーシックオイルとして盛んに利用されるようになりました。
現在では非常に注目されるオイルとなっています。

アルガンノキが生育する地域は限られていて、世界遺産「生物圏保護区」と指定されています。
アルガンの実は貴重な資源で、直接取ってはいけません。
落ちたものだけを拾うように、法律で決められています。

●伝統的な製法

1㍑採油するためには30~50㎏の実が必要とされます。
拾った実の硬い殻を石で割ります。
中心にある仁が、オイルの材料になります。
通常、この作業は手作業で行います。

現在では、この先の作業は圧搾機などを使っている組合もありますが、ここでは昔ながらの作り方を紹介します。

①石で割った仁をローストします。

②ローストした仁を石臼で挽きます。
(すり潰された仁がペースト状になります。)

③ペースト状の仁に水を加えると、団子状に固まりはじめます。
④団子状になったものに、さらに水を加えていき、絞ります。
すると、オイルだけが容器の底にたまり、水は全て絞った後の残りカスに閉じ込められます。
自然の界面活性剤のようなもの(水を通さない膜を作るもの)が入っているそうです。
オイルを分解し、水だけを吸収する不思議な性質があるようです。

残りカスは、ヤギの飼料として売られ、無駄なく使われています。
現在、この残りカスにも、オイルと同じように素晴らしい成分が入っているのではないかと研究を進めている科学者もいるそうです。

●アルガンの危機
現在、アルガンノキは多くの危機にさらされています。
ひとつは家畜の増やしすぎです。
動物たちにとってもアルガンの実は貴重な食料です。
ヤギやラクダが、実や葉や樹皮を食べ尽くします。
このように上ったりします。

そこで幹を傷つけられた木は、やがては枯れていきます。

次に、地球規模の砂漠化です。
土の中のわずかな水分で生きているアルガンですが、完全に乾燥した土では生きていけません。

次に、世界中に出回り始めたことによる、品質低下です。
ここに住む現地の人は、厳しい環境の中、生きて行かなければなりません。
そこには、貧しさがついてきます。
十分な教育を受けられないという現実がついてきます。
品質や流通に知識がないことを利用し、違法な製造取引を行うブラックマーケットが存在します。
オイルの製造量を増やすため、ヤギの糞から採った種でオイルを絞ったり、薄めたりします。
すると、栄養価がなかったり、通常の15倍ほども酸化し、毒性化する危険性のあるものになります。
色や匂いをごまかすために、精油や香料を入れてごまかしたりもします。
そういったものがスゴく安い値で取引され、日本にも入ってきているようです。

良いオイルの条件の中で、値段が標準であるというのは、こういうところにもあるわけです。
ですから、成分表のある確かなオイルを選ぶことが重要な理由がわかりますね。

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