ラヴィンツァラの精油

ラヴィンツァラの精油

ラヴィンツァラ Ravintsara

ユーカリに似たスッキリとした爽やかな香りです。
毒性もなく安心して使用できます。
自然薬の基礎といわれ、万能な精油です。
100kgの葉から800mlの精油が採れます。
(収率0,4~0,8%)

学名 Cinnamomum  camphora  CT (Cineole)
キナモムム・カムフォラ
科名 クスノキ科
抽出部位 葉付き小枝
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 マダガスカル
主要有効成分 酸化物類:1,8シネオール 45~65%
モノテルペン炭化水素類:サビネン 10~15%、α-ピネン tr.~5%、β-ピネン tr.~5%
モノテルペンアルコール類:α-テルピネオール 5~10%
 その他の成分 モノテルペン炭化水素類:γ-テルピネン、β-ミルセン、リモネン
モノテルペンアルコール類:テルピネン-4-ol、ボルネオール

 

香りの分類 ハーバル調**** ウッディ調*
蒸散速度ランク トップノート(中)
相性の良い精油 セージ、タイム、ラベンダー、ローズマリー

※学名、英名が変更されています。

Ravensara aromatica(ラベンサラ)
       ↓
Cinnamomum camphora CT(Cineole)(ラヴィンツァラ)

フランス語の「Ravensara ラベンサラ」と呼ばれる植物は、マダガスカル語の「Ravintsara ラヴィンツァラ」とは異なる植物です。
発音やスペルがよく似ていることから、
両者は長い間同一植物であると信じられていました。
しかし長い間、ラベンサラの精油として使用をされてきた植物の学名は、Cinnamomum camphora CT(Cineole)であることが判明しました。
学名、英名だけの変更です。

Ravensara aromaticaという植物も存在していて、オイゲノールという皮膚刺激の強い成分を含みます。
安全に使用できるのは、Cinnamomum camphora CT(Cineole)です。
カタカナ名でラベンサラと表記されていても、学名を見て判断しましょう。
成分分析表を見る場合は1,8シネオールが多く入っていることで判断しましょう。

●心への働き
強い誘眠作用がありますので、精神的な理由での不眠症に有用性があります。
(塗布したときに誘眠作用があるとされます。)
(どの成分の働きなのかは解明されていないようですが、多くの臨床結果が検証されています。1.8シネオールとαーテルピネオールが関係しているということは解ってきているようです。)

●からだへの働き
免疫力を上げる作用があります。
抗ウイルス作用、抗菌作用のある酸化物類、モノテルペンアルコール類、モノテルペン炭化水素類を多く含むので、各種感染症に対して有用性があります。
酸化物類は、去痰作用や抗カタル作用を持ちますので、特に風邪などの呼吸器系疾患に期待がもてます。
モノテルペンアルコール類のαーテルピネオールには、抗アレルギー作用、抗腐敗作用、抗喘息作用、鎮咳作用、胆汁分泌促進作用、抗菌作用、去痰作用などがあります。
悪寒や冷えにも有用性があります。

●肌への働き
赤ら顔、皮膚真菌症、水疱瘡に有用性があります。
ヘルペスや帯状疱疹にも有用性があります。
安心して使用できる精油ですから、2~3ヶ月の乳児にも、植物油で50%に希釈すれば使用することができます。
床ずれなど介護としても、皮膚の弱いお年寄りにも優しい精油です。

●相乗効果が期待される精油
ローズマリー・シネオールとユーカリ・ラディア:去痰作用
ユーカリ・ディベス:粘液溶解作用
セージ:粘液溶解作用、抗ウイルス作用
タイム・ツヤノール、ティートゥリー、ラベンダー・アングスティフォリア:抗菌作用
ユーカリ・レモン:抗炎症作用

 

ラヴィンツァラのエピソード

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