お風呂で冷え性対策~柚子+日本酒で最強です~

ここのところ、寒い日が続いていますね。
冷え性に悩まされている人も多いのではないでしょうか。
なんと、日本人女性の7割が冷え性に悩んでいるそうです。
男性も、手足の冷えの実感がなくても、体の中が冷えている隠れ冷え性の人も含めて、6割もいるそうです。

”冷えは万病のもと”

と昔からいいますが、大きな病のきっかけになってしまいます。

この寒い時期は、熱いお湯に浸かって、あったまりたいですよね。
でも、熱いお風呂に入った瞬間に自律神経にストレスがかかって、血流が悪くなって、体が余計に冷えてしまうそうなんです。
残念なことに、良いと思って熱いお湯に入っていたことが、逆に冷え性の原因になっていたのです。

そもそも人は体を温めるため、血管を拡張・収縮して、血流量を変化させることで、体温調節を行います。
そしてこの血管の動きを司るのが、自律神経です。
しかし、熱いお湯に長く浸かると、自律神経にストレスがかかり、血管が細くなってしまうのだそうです。
すると、体の末端に血液が巡らなくなり、結果、手足が冷えてしまうということなんです。

●温度による体内への影響の違い

湯温 熱め(40℃超)で短時間 ぬるめ(40℃以下)でゆっくり
神経 交感神経優位 副交感神経優位
血圧 上昇 下降
心拍数・脈拍数 促進 緩徐
末梢血管 収縮 拡張
消化液分泌 減少 増加
消化運動 抑制 促進

体を温めるには、熱いお湯ではなく、ちょっとぬるいかなと感じる38℃のお湯に30分程入るのが良いそうです。
ぬるめのお湯だと、自律神経にストレスがかからず、血液が体の末端までいきわたり、体の芯から温まるのだそうです。

冷え対策の場合の、お風呂に入るベストタイミングは、寝る直前、30分以内に入浴するのが、効果的だとされます。

それから女性は特に、半身浴って、体に良いイメージがありますよね。
でも、冷えには、半身浴は逆効果だといわれます。
そのうえ、冷え性に効果的だという、医学的根拠は全くないそうです。
なんともガッカリですね。
体半分冷えているため、タオルをかけると良いといわれ、素直に実行していた人も多いのではないでしょうか。
私もその中のひとりです。
でも、そんなことをするのなら、全部入ったほうがよっぽど良いのだそうです。
そもそも半身浴とは、お年寄りや、心臓に疾患を抱える人のために考えられた入浴法です。
心臓の負担は少ないけれど、冷え性には効果がないとされます。

ということで、冷え性に良い入浴法は、38℃のお湯に30分の全身浴が最適だということになります。
ここで大事なことは、40℃を超えないということです。

40℃を下回っているお風呂に入ると、副交感神経が優位になり、リンパ球が増えて、風邪もひきにくくなります。
全身浴と半身浴の大きな違いは、水圧のかかりかたです。
全身浴は半身浴に比べ、水圧がかかることで、血の巡りが良くなり、温まります。
心臓に戻る血液が増えて、出ていく血液が増えるからより血の巡りが良くなります。
半身浴では、その効果が半減してしまうということです。

●熱いお風呂がダメな理由
40℃を超えたお風呂に入ると、血管がギューッと縮まり、その瞬間は、血圧もあがります。
そのあと血圧は下がりますが、それでずっと血管がひらいてきますし、お湯の吸収もよくなるからだそうです。
お湯の吸収がよいとは、浸透圧の法則のことです。
(濃度の異なった水が同じ濃度になろうとして移動する現象です。
この時、濃度の低いほうが、濃度の高いほうへと移動します。)
人間の体は、血液や内臓があるので、水に比べると体内の濃度が高いのです。
さらに一番風呂で、さら湯なら、なおさら浸透圧がかかり、負担になるとされます。

「一番風呂は馬鹿が入る」

こんなことわざもあるのを聞いたことがありますか?

さら湯は、濃度が低く、体液の濃度とは異なるため、水の移動が過激に行われます。
体内に水が入ると、体の内にある保湿成分が溶け出てしまいます。
水分が表面の細胞に入り込むと、細胞がふやけます。
そのうえ、体を守っているバリア機能である皮脂もセラミドなどの保湿成分も流れてしまうのです。
お風呂の乾燥対策~日本酒でアロマバス~

これを防ぐためには、湯と体の濃度差の少ないお風呂に入るということです。
誰かが入った後のお風呂は、汗や汚れ、垢などの不純物が溶け出ているので、濃度の差が少ないため浸透圧がおこらないので最適です。
とはいえ、人が入った後のお風呂、嫌いな人もいませんか?
私は嫌いです。
一番風呂は馬鹿が入ると言われたとしても、馬鹿で結構!

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馬鹿でも大丈夫!そんなときは、濃度をあげるために、入浴剤を入れればよいのです。

日本では、冬至の寒い時期に柚子風呂に入る習慣があります。
昔の習慣には、感心させられます。
化学的にみても、柚子には血行を促進させて、体を温める作用があります。
体験的に、体を温めることがわかっていたんですね。
柚子の精油に含まれるリモネンは、リラックス効果もがあります。
ただ、冬至などの一日であれば、柚子を丸々使うといいですが、毎回柚子を準備するのは大変です。
そこで、柚子の精油を使います。
日本酒に溶かせば、なお温まります。

●日本酒アロマバス

・日本酒コップ一杯
・柚子の精油 4~5滴

精油は水には溶けにくいので、直接お風呂に入れるのはいけません。
バスオイルや日本酒に精油を入れて、よく混ぜてお風呂に入れます。
敏感肌や肌の弱い人は注意が必要です。

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