ラベンダー・スピカの精油

ラベンダー・スピカの精油

ラベンダー・スピカ

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一般的に、スパイクラベンダーや野生ラベンダーと呼ばれている品種です。
Lavandula latifolia、Aspicと同じものです。
アスピクとはフランス語で、マムシ(アスプククサリヘビ)です。
マムシに噛まれた時に手当をしていることから、こう呼ばれています。
ラベンダー・アングスティフォリアが雌だとすると、ラベンダー・スピカは雄のラベンダーだと考えられています。
背丈80㎝~1mです。
花茎の根元が縦長の房状になっていて、葉は細長く、先が尖っています。
花の開花は8月の終わりです。
3方の小枝に分かれた花茎につき、先端は穂状花序で、薄紫色の花が咲きます。
ケトン類のカンファーや1.8シネオールを含んでいるので、ツンとしたカンファーの香りがします。
アングスティフォリア種と比較すると、エステル類の含有量がほとんどなく、モノテルペンアルコール類と酸化物類が主成分となります。
100㎏の花の花穂から、700mlに満たない精油が抽出されます。
ケトン類を少量ですが含みますので、注意事項があります。
産地によっては、禁忌事項になる量のケトン類を含みますので注意が必要です。

学名 Lavandula  spica
ラワンドゥラ・スピカ
科名 シソ科
抽出部位 花穂
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 フランス、スペイン
主要有効成分 モノテルペンアルコール類:リナロール 35~50%
酸化物類:1,8シネオール 15~35%
ケトン類:カンファー 5~15%
その他の成分 モノテルペン炭化水素類:α-ピネン、β-ピネン、リモネン
セスキテルペン炭化水素:β-カリオフィレン
モノテルペンアルコール類:α-テルピネオール、ボルネオール

注意事項:乳幼児、妊婦、授乳中の産婦、神経系統の弱い患者(老人)、てんかん患者には、用法用量を守って注意をして使用します。
(ケトン類に神経毒性や堕胎作用(流産惹起)があるため。)
フランス産のラベンダー・スピカは、カンファーを5~10%含むため注意事項になります。
それに対して、ポルトガル産のラベンダー・スピカは、カンファーを50%も含みますので、注意して使用するのではなく、使用しないようにするというように、禁忌事項になります。
産地にも十分注意しましょう。

 

香りの分類 ハーバル調**** スパイシー調*** フローラル調* バルサム調*
蒸散速度ランク トップノート(低)
相性の良い精油 セージ、タイム、ローズマリー類

●心への働き
ツーンとした香りがあり、憂鬱な気分をリフレッシュさせてくれます。

●からだへの働き
粘液溶解作用を期待して、副鼻腔炎、気管支炎などの疾患に使用します。
(モノテルペンアルコール類のリナロールと酸化物類の1.8シネオールが主成分のため)
ヘルペス、頭痛、片頭痛にも期待ができます。
妊娠線、膣炎などの婦人科系疾患にも期待ができます。

●肌への働き
ケトン類には、瘢痕形成(創傷治癒)作用がありますので、火傷などの傷跡、ケロイド、回復の遅い傷、床ずれに有用性があります。
ニキビ、肌荒れ、水虫、日焼け予防、靴ずれ、有毒の虫さされ(抗毒素作用)などにも期待ができます。

●相乗効果が期待できる精油
ペパーミント:鎮痛作用
ラヴィンツァラ、ニアウリCT1:抗ウィルス作用
ティートゥリー:幅広い抗感染作用
ローレル:抗炎症作用
ローズマリー・ベルベノン:粘液溶解作用
ロックローズ:瘢痕形成(創傷治癒)作用
タイム・ツヤノール:抗感染作用

ラベンダーのエピソード

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