ラベンダー・アングスティフォリアの精油

ラベンダー・アングスティフォリアの精油

ラベンダー・アングスティフォリア

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リラックス効果があるとして、日本人には特に馴染みのある精油です。
乳幼児や高齢者にも安心して使える精油の一つで、利用範囲の広い精油です。
真正ラベンダー、イングリッシュラベンダー、ファインラベンダー、コモンラベンダーとも呼ばれます。
Lavandula vera(ベラ)、Lavandula officinalis(オフィキナリス)も同じものです。
現在では、ラベンダー・アングスティフォリアという呼び方が主流です。
小石の多い乾いて日当たりの良い土壌を好みます。
背丈は40~90㎝です。
葉は灰色がかった緑色で、細くてしなやかで、表面は柔毛で覆われています。
花は、花柄の先端に房状につきます。
花冠は筒状の5枚の花びらから成って、5枚の合片萼に入っています。
100kgの花のついた先端部から、500~850mlの精油が抽出されます。

学名 Lavandula  angustifolia  ssp.angustifolia
ラワンドゥラ・アングスティフォリア アングスティフォリア
科名 シソ科
抽出部位 花穂
抽出方法 水蒸気蒸留法
主な産地 フランス
主要有効成分 モノテルペンアルコール類:リナロール 30~50%
エステル類:酢酸リナリル 25~45%
その他の成分 モノテルペン炭化水素類:cis-β-オシメン、trans-β-オシメン
セスキテルペン炭化水素類:β-カリオフィレン
モノテルペンアルコール類:ボルネオール
ケトン類:オクタノン-3

 

香りの分類 ハーバル調***** フローラル調*** ウッディ調** フルーティー調* スパイシー調* グリーン調*
蒸散速度ランク トップノート(高)
相性の良い精油 柑橘類、クローブ、パチュリー、ローズマリー、ユーカリ、パルマローザ、クラリセージ

 

●心への働き
精神的、肉体的なリラックス効果があり、激しい不安、ストレス、不眠症、神経過敏症などの改善に期待ができます。
(鎮静作用と鎮痛作用のあるエステル類、鎮静作用のあるリナロールを主成分とするため)
(酢酸リナリルは神経系に対しての鎮静作用があり、ストレス、不眠症、精神的な疾患に有用性があります。)
自律神経のバランスを整え、不安な気持ちやストレスなどを穏やかに鎮めて、心を落ちつかせて安眠を誘います。

●からだへの働き
鎮痛作用があるため、頭痛や月経痛、筋肉痛をはじめとする痛みに有用性があります。
動悸、頻拍、心臓痛、浮腫(むくみ)、静脈炎、動脈炎などに有用性があります。
血圧降下作用があります。

●肌への働き
各種の皮膚疾患に期待ができます。
ニキビ、アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、虫さされ、水虫、あかぎれ、しもやけ、床ずれ、手荒れ、潰瘍、痒み、靴擦れ、蕁麻疹などなど。
(エステル類の肌の炎症を抑える働き、モノテルペンアルコール類の感染症に対する働きの相乗効果)
火傷や傷の痛みを抑えるときには、原液で直接塗布することができます。
(傷跡に対しての期待は、ラベンダー・スピカや、ラベンダー・レイドバンを使うことが多いです。)

●相乗効果が期待される精油
プチグレン:神経系に作用
イランイラン:不整脈改善作用
タラゴン:鎮痙攣作用
ヘリクリサム:血液循環の問題
パルマローザ:様々な皮膚疾患
ティートゥリー:抗菌作用・抗真菌作用
タナセタム:鎮掻痒作用

非常に安心して幅広く使える精油です。
火傷に対して期待できる精油ですが、火傷に使用して、効果が見られない場合は、精油の質を疑う必要があるといわれるほどです。

 

ラベンダーのエピソード

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