クエン酸とは、柑橘類や梅干しなどの酸っぱい成分です。
昔から健康食品として親しまれています。
ビタミンやミネラルや糖質など、他の食べ物と一緒にとることで、クエン酸の働きを効率良く高めることができます。
加熱しても壊れないため、色々な食べ物の隠し味として使われています。
他にも品質保持効果もあります。
化粧水、乳液などの化粧品は、鉄、銅イオンなどの不純物がほんのわずかに混入しただけで、品質が劣化します。
この劣化を効果的に抑止してくれるのがクエン酸です。
●クエン酸の働き
・食欲増進
胃液の分泌、胃の活動が促進されることで食欲増進へとなります。
・疲労回復、軽減
クエン酸は、体内に取りいれた栄養素からエネルギーを産生する過程「クエン酸回路」に欠かせない成分です。これがしっかり機能することで、エネルギー産生が活発になり、疲労回復や軽減につながります。
・ビタミンB群の吸収促進
クエン酸とビタミンB群を一緒にとることで、効率良くエネルギーを生み出します。
・ミネラルの吸収促進
クエン酸は、金属イオンと結合する性質があり、「キレート作用」と言います。
この働きによって、カルシウムや鉄、亜鉛などのミネラルを包み込むため、酸化されにくくなり、吸収率も上がります。
・尿酸値の減少(痛風の予防)
尿のpHを下げることでアルカリ化する働きがあります。
尿酸が多く溶けることで、尿酸がしっかり体外に排出されるされるようになり、血中の尿酸値低下につながります。
・結石の予防
尿がアルカリ化されると、尿中のカルシウムと結合し、尿路結石の予防になるとされます。
・ダイエット
クエン酸は、体からエネルギーを作り出す働きを高めるときに欠かせません。
これが基礎代謝を上げることになります。
●クエン酸の活用法
身体に害を及ぼすこともないため、安心して使えます。
酢の成分の酢酸も同じ酸性ですが、成分に揮発性があるため刺激臭があります。
クエン酸には揮発性がありませんので、刺激臭もありません。
・掃除
酸性で出来ていますので、アルカリ性の汚れを落とすのに最適です。
手垢、水垢(シンク、蛇口、お風呂の鏡)、アンモニア臭、タバコのヤニ、電気ポット内、洗濯槽に付着した炭酸カルシウムの除去、食器洗い機の内側、コーヒーメーカーの水垢、衣類の黄ばみなどに適しています。
*中和作用
酸がアルカリを中和することで、アルカリ性が原因で出来る汚れに強く、消臭も期待されています。
*溶解作用
水中のカルシウムが凝固してできる、金属類にこびり付いた頑固な汚れを溶かします。
*洗浄作用
水垢などの汚れを落とします。
*柔軟作用
柔軟作用があり、衣類の黄ばみを防止します。
・身体のお手入れに
石鹸シャンプーの後のリンスとして使えます。
石鹸シャンプーの後は、髪がアルカリ性に傾いていますので、本来の弱酸性に戻すために、クエン酸で中和すると、手触りがよくなります。
お風呂の中に入れて入浴剤の代わりにします。(使用後残り湯を流すことで、風呂釜や排水管まで掃除することができます。)
水虫の予防や足の消臭にも期待されています。
●クエン酸が苦手なこと
油脂やたんぱく質などが原因の汚れを落とすことです。
洗濯には使えません。
●クエン酸を使うときの注意すること
コンクリートや大理石には使えません。
コンクリートや大理石の主成分が炭酸カルシウムなので、酸でとけてしまいます。
白木にも使わないようにします。
塩素系の洗剤と混ぜると、有毒ガスを発生する恐れがありますので十分に注意しましょう。
クエン酸が残ると錆びの原因となったり、樹脂製の製品を傷める事もありますので、しっかり拭き取りましょう。
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