フランキンセンスのエピソード

フランキンセンス(乳香)

フランキンセンスは、樹高3~7mの低木木です。
羽状の葉をつけ、白い小さな花を咲かせます。
乾燥した山岳地帯に育ちます。

●別名:オリバン、オリバナムとも呼ばれるゴム樹脂です。
●和名:乳香
●語源:frankincense(英語)←francus(良質な)、incense(香煙、芳香)(ラテン語)
incendere(燃え上がらせる)、cf.incensum(神に捧げる薫香)(ラテン語)
olibanum はセム系語、直接にはアラビア語でフランキンセンスを示す al-luban(luban→laban「ミルク」から派生)を通して、中世、ラテン語から英語になったものと考えられています。
和名の乳香のように、フランキンセンスの樹液は乳白色です。

樹皮を剥がすか、枝に切り込みを入れ、後日、木の上に固まった粒を収集します。
空気に触れると固化します。
「マロン」と呼ばれる破片は、地面に落ちて固まっています。
最高級の樹脂は、B.carterii と B.frereana 由来です。
B.carterii から採れるフランキンセンスは洋梨の形状の粒で、色は、白(一級品)、赤(二級品)です。
B.frereana 由来の樹脂は、透き通った黄色がオレンジ色です。
木質のくずや土を取り除くと、ゴム樹脂が全体の25~35%の割合で採れます。
樹脂が発する芳香は強烈で、暑い季節にはかなり遠くからでもわかるそうです。
現地では、チューインガムのように噛んでいますが(唾液分泌促進、リラクゼーション)、市販品は、色々なまぜものをされること多く、どの植物なのか、原料を明らかにすることは難しいとされます。
オマーンでは、コーヒーやミルクなどに少し混ぜて飲み、リラックス効果を得たり、鎮痛剤とされています。

水蒸気蒸留では、無色から淡い黄色の精油が抽出されます。
収率は、10%以下です。
バルサム調で爽やかな香りには、グリーンノート独特の特徴があり、オリエンタル、アンバー、パウダリーを基調とする香水に用いられます。
溶剤抽出法での収率は、22~33%です。
黄褐色から赤褐色をしたワックスのような固いレジノイドを得ることができます。
爽やかなライムにも似たバルサム調の香りは保留剤として用いられます。
燃焼によって、精神活性物質トランスヒドロカンナビノールが産生されるといわれています。

●フランキンセンスの神
エジプトの太陽神ラー、セム族の主神バール

●フランキンセンスのパワー
「守護」、「悪魔祓い」、「霊性」

●フランキンセンスのおまじない(魔法)
古代エジプトでは、夜明けとともにフランキンセンスを焚いて太陽神ラーを礼拝していました。
カトリック教会で使われているお香には、今でもフランキンセンスを含有しているものがいくつかあるそうです。
フランキンセンスに火を灯すと、強力なバイブレーションを放ち、その土地に暮らす人々を元気にしてくれます。
それだけではなく、そこに棲み着くあらゆる悪霊や悪い気も一掃してくれます。
一般的には悪魔祓い、守護、浄化、聖別(聖体化)に使われているそうです。
フランキンセンスを焚くと、直感力が冴え、瞑想しやすくなります。
幸運や守護、精神的な成長を願うサシェに加えるとよいとされます。
フランキンセンスの代用は、ローズマリーになります。

●フランキンセンスの歴史
新約聖書に記されていて、キリストの誕生時に、東方の三博士が、黄金(偉大な商人の象徴)、ミルラ(没薬)(偉大な医者の象徴)と共に、フランキンセンス(偉大な預言者の象徴)を、赤子の足元に捧げた祝いの贈り物としても有名です。
この時、キリストが選んだのは、フランキンセンスだったとされます。
当時フランキンセンスは、金と同等の価値があったほどの貴重品でした。

紀元前4000年頃にはすでに使用されていたとされます。
瞑想の効果を高め、悪霊を払うといわれ、古代エジプトやメソポタミア地方では、神殿での儀式の献香(太陽の神ラーへ捧げる)のために祭壇で焚いていたそうです。
日の出とともに立ち上る煙は、人々の願いを届けるとして、神に捧げられていたとされます。
当時は、病気は悪霊が取りついて起こるものとされていたため、乳香で病人を燻蒸して、取りついている悪霊を祓うのにも使われてとされます。
霊的な神聖さを象徴するハーブです。
エジプトではミイラの防腐剤としても用いられていました。
墳墓からは埋葬品として発掘されています。
肌に活力を与え、しわやシミを改善されるとして、パックなどにも使用されていたとされます。
肌質によって、シダーやローズなどがブレンドされていたようです。
眠りを誘うためにも使用されていたとされます。
「キフィ」(「聖なる煙」約16種類の植物香料からつくられた調合香料で、悪魔が寝室に入らないようにという意味で名付けられました。)にも使われていました。

中国では、楊貴妃が、沈香やサンダルウッドを用いて、沈香亭を建てた際、フランキンセンスなどを壁に塗り込んだとされています。
中医薬、漢方では、鎮痛、止血、筋肉の攣縮攣急の緩和に使われています。

アラビアでは、良質の乳香が採れました。
香はとても貴重で、取引は膨大な利益となりっていました。
この国を治めていた、シバの女王は巨万の富で優雅な暮らしをしていたとされます。

アッシリアでは、バール神の祭りに、60トン近くの乳香を捧げました。
ヘデロ王の弔いには、5000人の奴隷が乳香の棺をかつぎました。

ローマ皇帝のネロは、妻の葬儀に、アラビアから1年分の乳香を買い取り、焚いて弔いました。

日本には10世紀頃、シルクロードを通じ、伝来したとされています。
薫香の処方内への記述が現れたとされます。

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