そろそろ街中がクリスマスの飾り付けで賑やかになってくる頃ですね。
イルミネーションも華やかで、見ているだけで嬉しくなります。
子供の頃に「うちはクリスチャンじゃない!」なんて言われながらも、クリスマスケーキを買ってもらった記憶なども、嬉しくなる要因なんでしょうかね。
ところで、クリスマスにもみの木を飾るのって、どうしてなのか知っていますか?
その起源はドイツで、実はキリスト教が伝わる前からの風習だそうです。
もみの木は、真冬でも青々していることから、強い生命力の象徴とされていました。
人々はそれを一年で最も日が短い冬至の頃に部屋に置き、冬を乗り切る精神的な支えとしていました。
それがいつしかクリスマスに飾られるようになったようです。
他にもこんな逸話があります。
もみの木には小人が住んでいて、村を守り、幸せを運んでくれるとされていました。
もみの木に、花や卵やロウソクを飾って、小人にいつまでも木にとどまってもらうために、お祭りをする風習があり、クリスマスツリーになったとされています。
飾り付けにも意味があります。
もみの木のてっぺんに飾る星は、トップスターと呼ばれ、イエスキリスト生誕の時に輝いていた星「ベツレヘムの星」を表し、希望の象徴とされます。
もみの木の電飾は、木々の間にきらめく星空を表現して飾られるようになりました。
イエスキリストがこの世にもたらした光を意味し、万物に命を与える物とされています。
昔は、電飾ではなく、キャンドルが使われていました。
”「ルター(宗教改革で知られている)」が、クリスマス・イヴの帰りに常緑樹の中に美しく輝く星に感動して、それを子供たちに伝えるために、もみの木にロウソクを飾って見せた”という逸話もあります。
玉飾りは、「クーゲル」と呼ばれ、エデンの国の知識の木の実のリンゴを表しているそうです。
アダムとイブの話にも登場するように、西洋においてリンゴは特別な物でした。
豊かな実りや生きる喜びをもたらすといわれる果実なのです。
ベルは、ヨーロッパでは古くから魔除けとして用いられてきました。
迷った羊を首に付けたベルの音で探せるようにということから、人々も神のもとに帰れること意味しているともされます。
杖の形のキャンディ・ケーンは、羊飼いの杖を表しています。
イエスキリストが羊飼いで、わが羊です。
迷える子羊を導く羊飼いの杖です。
リースは、丸い形が永遠や、永遠の愛の象徴とされます。
幸せに家族が過ごせるようにという願いが込められています。
リボンは、愛を結び合うという意味があります。
お互いが愛情を持って永遠の絆で結びあわされるようにという願いが込められています。
柊は、棘のような葉で、魔除けとして、ドアに飾られました。
イエスキリストが十字架にかけられた時にかぶっていて、いばらの冠を象徴し、赤い実は、イエスキリストの流した血を象徴し、緑の葉は、永遠の命を象徴とされます。
十字架の十字は神と人間の交差を意味しています。
イエスキリストの誕生で、喜びも悲しみも苦しみも、神と共有し、神は常に人と共にいるとういうことを表しています。
靴下の風習は、サンタクロースのモデルとなった人物、トルコの司教「セント・ニコラウスの伝説」からきています。
”あるとき、貧しい姉妹をふびんに思ったニコラウスが、彼女たちの住む家の煙突に金貨を投げ込みました。
すると、暖炉の下に干してあった靴下にその金貨が入り、翌朝それを見た姉妹は大喜びしました。”
この伝説が、クリスマスプレゼントを靴下に入れる起源だそうです。
諸説あるようですが・・・
天使は、神の使いとされます。
イギリスでは、トップスターの代わりに、クリスマス・エンジェルと呼ばれる天使が飾られました。
松ぼっくりは、マリアとヨセフが逃げているときに助けてくれたのが、もみの木だったといわれています。
勇者のもみと呼ばれていました。
豊穣多産の象徴ともされています。
色にも意味があるようです。
赤は、イエスキリストが流した血の色(生命力)
白は、イエスキリストの清さ(純潔)
緑は、常緑樹(永遠)
金と銀は、イエスキリストの気高さや高貴さの色
クリスマスツリーそのものが、幸運のかたまりのようなモノですね。
もみの木、飾りと、どれもこれも希望や愛や幸せといった願いが込められていました。
クリスマスなんて関係ないし・・・と思う人もたくさんいるかとは思います。
ただ、街中キラキラ綺麗で、クリスマスソングも素敵ですよね。
どうせ街中クリスマス一色になりますから、流行に従うのもいいと思います。
幸運のクリスマスツリーを飾りたくなってきました?!
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