ハーブウォーターって?

”ハーブウォーター”
ハーブウォーターと聞くと、どのようなイメージがありますか?
あまり馴染みがないけれど、優しい化粧水といったイメージでしょうか。
ハーブウォーターの一番有名な伝説といえば、ンガリーウォーターのお話です。
現在残る最古のレシピといわれています。
植物は、古くから薬や料理のスパイス、宗教など、人々の生活には欠かせないものだったようです。

しかし、これらのハーブウォーターと呼ばれているものは、ハーブを抽出したものです。
今回紹介するのは、ハーブの蒸留により得られる水溶液のことです。

ハーブウォーターには、いくつかの別名があります。
似ている商品もたくさんありますし、ハーブウォーターという名前で、中身はハーブウォーターではないものも商品として出回っていたりもします。
ここでもやっぱり正しいものを選ぶ知識が必要になります。
優しい成分を含むハーブウォーターを使っているはずだったのに、全く違ったものを使っていて、トラブルになったら、がっかりですね。

●ハーブウォーターとは?
ハーブ(芳香植物)の蒸留により得られる水溶液です。
「芳香蒸留水」、「ハイドロゾル」(Hydoroはラテン語の水を意味します)、「フローラルウォーター」、「アクアロム」(Aqua.水とaroma.香りを組み合わせたもの)ともいわれます。

ハーブウォーターと混合しやすいものがいくつかあります。
芳香水と呼ばれるアルコールや分散剤などで水と精油を混ぜたものや、グリセリンで精油を溶かしたもの、ハーブティーのようにお湯で抽出したものや、アルコールにハーブを浸してできるチンキ、オイルにハーブを浸してできる浸出油、アロマウォーターと呼ばれる精油をアルコールと精製水などに加えて作る溶液は、ハーブウォーターとは言いません。

ハーブウォーターの研究は、始まったばかりで、データは多くありませんが、今後、研究によって期待ができます。

●ハーブウォーターの抽出方法
ハーブウォーターは、水蒸気蒸留法によって得られる水溶液です。

herbwater
水蒸気蒸留法は、10世紀~11世紀頃には、すでにその方法が確立されていた歴史の古いものです。

●ハーブウォーターの歴史
ハーブウォーターの研究データは多くありませんが、ハーブウォーターには古くからの歴史があります。
蒸溜器が発掘された最古の例は、紀元前3500年頃のメソポタミア文明だといわれています。
この頃から、ハーブウォーターは、人々の生活に生かされていたのでしょう。

●ハーブウォーターの特徴
ハーブウォーターには、ごく微量(0,006~0,55%)の芳香成分が含まれていることが研究によって分かってきました。
ハーブティーとも違った特徴があります。
同じ水蒸気蒸留法から採れるハーブウォーターと精油ですが、それぞれに特徴があります。
精油は親油性(油に馴染みやすい)に対して、ハーブウォーターは親水性(水に馴染みやすい)です。
これらの条件によって、成分構成は精油とも違った特徴があります。
ハーブウォーターの成分は大部分が水です。
このため、とてもマイルドで、穏やかな香りと作用が楽しめます。
精油は有効成分が高濃度に含まれていますので、禁忌事項があり、扱いにくいといわれることもあります。
その点、ハーブウォーターは、気楽に使えます。

ハーブウォーターは、自分でも簡単に作ることができます。
自分自身で栽培した植物で、自分のハーブウォーターを作ることができるわけです。
しかし、その手軽さの反面、蒸留の条件によって、品質に多きな差が出でしまうのです。

●品質の確かなハーブウォーターとは?
精油と同様、国内で検査し、分析表のついたものであることが大事です。
パッケージに「化粧水」、「化粧品」と表示があることを確認します。
学名があり、どのような植物が原料になっているのか、水蒸気蒸留法によって得られているのかを確認します。
原料となる植物が、無農薬・有機農法で栽培されていることも重要です。
それらを含め、以下の検査がロットごとにクリアされていることが重要です。
(検査は全てロットごとに行われなければ意味がありません。)
・pH:酸性・中性・アルカリ性の度合いのチェック
・大腸菌群:含まれていないこと
・一般細菌数:1gあたり300未満(ほぼ無菌とみなされる)であること
・鉛・ヒ素・カドミウム・重金属:含まれていないこと
・残留農薬:検出されていないこと
・保存料・防腐剤:検出されていないこと、使用していないこと

精油と違って、ハーブウォーターは技術的、コスト的に途上段階といわれています。
ですから、含有成分については、あれば理想的ですが、絶対的な要素とは言い難いとされます。

他にも、販売品でも自分で作る際にも大切なのが、容器の除菌が十分であり、遮光性も備えていることです。
充填環境が適切に保たれているのも大切です。
冷暗所で気温の変化も少ない場所で保管され、内容状態に変化がないかなどをチェックし、良好に保たれていることが大事です。
家庭では、冷蔵庫の野菜室がオススメだとされます。

●ハーブウォーターは禁忌事項がなくて、誰でも安心して使える?
マイルドで手軽に使えるとありましたが、実は、そういうわけではありません。
精油ほどの禁忌事項がなくとも、ハーブウォーターにも注意が必要なもの、禁忌事項があるものがあります。
使用前に、必ず確認し、パッチテストを行うことを忘れないようにしましょう。
微量であるとはいっても、芳香成分が含まれていることを、忘れてはいけないのです。

◎特に注意が必要なもの

・アレルギーのある方
エキナセアウォーター
カモマイル・ジャーマンウォーター
カモマイル・ローマンウォーター
ひのきウォーター
よもぎウォーター

・敏感肌の方
アルベンシスミントウォーター
クローブウォーター
スペアミントウォーター
ペパーミントウォーター
ユーカリ・グロブルスウォーター
ゆずウォーター
レモングラスウォーター
レモンバーベナウォーター

・傷のある肌への原液塗布
タイム・ブルガリスウォーター

・抗不安薬剤を使用している方
セントジョンズワートウォーター

●パッチテストの方法
パッチテストは、使用するハーブウォーター1滴を、腕や肘の内側に塗布し、アレルギー反応がおこらないかを調べます。
多くの場合は、20分以内にアレルギー反応がでますが、場合によっては48時間程度で出ることもあります。
赤くなる、かゆくなる、腫れる、ポツポツが出る、痛む、水泡が出来るといった反応が現れた場合は、そのハーブウォーターは、身体にあっていないので使用してはいけません。
その時は、こすったりせず、水で洗い流します。
甚だしい異常が現れた場合は、医師に相談し、指示に従ってください。
パッチテストで異常がなかった場合は、いよいよ使ってみることができます。

●ハーブウォーターの使用例
ハーブウォーターは、健康維持や、心身のトラブルの改善、スキンケア、ヘアケア、日常生活に用いるなど、幅広く使用方法があります。
風邪予防として、うがいをしたり、虫歯予防や口臭予防、マウスウオッシュしても使用できます。
筋肉痛や炎症を和らげる、痒みを和らげるための湿布や塗布、スプレーとして使用できます。
床ずれや傷の洗浄、感染症予防といった介護にも使用できます。
お風呂や手浴、足浴に使用できます。
赤ちゃんのオムツかぶれや、洗浄として使用できます。
化粧水や、クレイと混ぜてパックとして使用できます。
リンスやトニック剤として、毛髪や頭皮のケアに使用できます。
ルームコロンやエアフレッシュナーとして使用できます。
加湿器の水に加えて、風邪予防として使用できます。
タオルを浸して、抗菌おしぼりとして使用できます。
リネンウォーターとして使用できます。
ペットのグルーミングとしても使用できます。

ちなみに、ペパーミントウォーターで紹介したプラナロム(健草医学舎)のハーブウォーターは、以前は、飲料としても使用できると紹介されていました。
それぞれ、どんな味がするかまで紹介されていたんです。
現在は化粧品として申請しているため、飲料として使用できるとはありませんが、食品衛生検査指針による方法で、一般細菌数、大腸菌群などが検出されていないと検査証明として記載されているため、以前から愛飲していた方は、自己判断、自己責任となりますが、愛飲されているようです。
あくまでも、自己責任となります。

このように、様々なシーンで、手軽に使えるのが、ハーブウォーターの魅力です。

精油の抽出方法

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